• 2019.4/25(木)

ヒトはなぜ文明を築けるのか?ヒトの進化史とその未来

 当たり前に感じている「他者との心の共有」が、いかに生物としてヒト特有のものであるか、それにより発展した文明を未来に向けてどう築いていくのか、哺乳類の登場から現代にいたる人類の進化の流れを辿りながらダイナミックかつ明快にお話いただきました。
 影響を受けた 3 冊の書籍や、アメリカの心理学者プレマック博士との交流など貴重なエピソードもご紹介 いただき、リラックスした雰囲気での講演会でしたが、 最後には若い世代が背負う未来に対し私たちがどう向 き合うかという大きな問いが投げかけられました。

影響を受けた「私の3冊」
(Knowledge Workerサイト)
講演会情報のページ

〈参加者の声〉
※ご本人の許可を得て掲載しております

  • 地球規模の環境破壊を認識しているのに社会を変えられないのはなぜなのか。原因は多岐にわたり複雑で、抜本的な解決の糸口はまったく掴めていないことに、多くの人は無力感絶望感を感じていると思う。動物と人間の認知と行動を解き明かすお話を通じて、環境問題に希望と勇気をもって取り組んでいこうという力強い励ましのメッセージをいただいた。大変面白く楽しく拝聴し、最後5分のメッセージに感動しました。(30代)
  • ヒトの進化が社会の進化なのだと考えさせられる講演でした。この分野の研究はとても大切なものだと常々思っていますが、AIが日進月歩で発展している今こそ、あらためてヒトにこそ出来ることは何か?がより大事になるでしょう。(30代)
  • AI化やデジタル化の促進をはじめとした、社会の変化の目まぐるしさを受け入れることこそ進化だと考えていました。しかし、技術革新に対する「人の心の視点から考える」という見方を知ったことで、「人のため」との前提があってこその技術革新なのだと考えさせられました。このことから、成長や選択肢が増えることにはネガティブな側面もあることに気づかされました。(20代)

〈まなびのカード〉

当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。

  • 2019.5/17(金)

国語教育と文学の現在

 戦後最大の教育改革が進む中、新しい時代に必要となる資質・能力の育成ということが言われています。新学習指導要領などから国語教育の現在と訪れている危機や、国語教育の持つ意義についてお話いただきました。
 講演の後半では、教材のサンプルとして『銀の匙』が取り上げられました。会場は約 100年前の『銀の匙』の作品世界に引き込まれ、「読む」ことによって育まれる豊かな思索や情報を読み解く体験を通じて、不透明な現代だからこそ不明確さに耐える姿勢が必要とされていることや「ことばと文学」の大きな可能性を実感しました。

影響を受けた「私の3冊」
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〈参加者の声〉
※ご本人の許可を得て掲載しております

  • 現在の国語教育においていかに実用性や明確性が重視されているかについては、その実態を知らずにいただけに若干の驚きと共に拝聴しました。個人的には後半の「銀の匙」読解が秀逸で、私は講演後すぐに購入し読みました。ともすれば忘れがちな文学教育の重要性を改めて実感した次第です。非常に説得力のある講演でした。(50代)
  • 「国語」はすべての教科学習において根幹となる力を育てる、最も中心的な教科と認識していたが、今どのような変革が起きようとしているのかがわかった。実用的な方向に大きく傾斜しそうだが、失うものも大きそうだ。講演で採り上げられた中 勘助『銀の匙』を一気読みした。近在の書店で『銀の匙』が品薄になったことだろう。(40代)
  • 主な内容としては、国語教育に携わっている教職員向けのもので、今後国語教育はどのように変わっていくのかについてであった。後半は、国語教育の魅力について触れるところがあり、自分にとってトータルでは、知識向上と豊かな人間性を高める上で有意義な時間であると感じた。(40代)

〈まなびのカード〉

当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。

  • 2019.6/27(水)

強い A I、弱い AI

人工知能(AI)とは何か、今現在存在する「弱い AI」と呼ばれる AI の現実や、「強 い AI」との違い、これからの人工知能等について、人工知能の歴史を辿りながら豊 富な事例とともにお話しいただきました。
また終盤では、人工知能は社会をどう変えるか というお話の中で、「人工知能は怖いものか?」「人 工知能によって仕事は無くなるのか?」など、巷 で話題の人工知能に対する疑問についても触れら れ、人工知能への誤解を丁寧に解いていく盛りだ くさんの時間となりました。

影響を受けた「私の3冊」
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〈参加者の声〉
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  • ヒトの進化にとって、心理的な交流に基づく文化的発展が大きな役割を果たしているという側面が数多くの例を用いて語られ、私にとっては新鮮な視点でありました。また、本公演だけでなく、質疑応答においても豊富な情報を披露していただき、非常に興味深く楽しめました。(50代)
  • 「AI」という言葉は流行っているが、ほとんどの人は「なんとなく便利なモノ」という程度のイメージしか持っていない。もちろん自分もそうだった。
    でも、鳥海先生の講演を聞いてようやくわかった。曖昧なのは当然だ。だって、定義されていないのだから。 おかげでようやく「AI」を学ぶスタートラインに立てた気がする。(30代)
  • 文系脳のライターのぼんやりした記事ぐらいしかこれまで読めていなかったため、専門家の言葉で強いAI、弱いAIを整理して説明して頂き、とても分かりやすかったです。囲碁、将棋のたぐいの弱いAIがあまり役に立たないことは何となく理解していましたが、自動運転技術も単純な要素技術で構成されているにすぎないことを知り、一気に理解が進みました。(50代)

〈まなびのカード〉

当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。

  • 2019.7/17(水)

宇宙はいかに誕生したのか?~物理学と天文観測によって描く創世記

 現在の最先端の物理学や、天文部の観測によって宇宙の始まりの話がどのように展開されているのか、またこれから宇宙はどうなっていくか等について、宇宙創成の論理や最新の観測成果、重力波を用いた新たな観測計画等とともにご紹介いただきました。
 当日は、雨の降るあいにくの天候にもかかわらず、会場は満席の状態となり、時折、柔らかな笑いに包まれる中で、多くの参加者の皆さまと一緒に、まだ見ぬ銀河系の星々のかなたへと想いを馳せました。

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〈参加者の声〉
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  • 宇宙創造からしばらくの間は不透明で見えないんだから観測できるわけないじゃん!とか、これまで勝手に思っていましたが、重力波なら関係ないという少し考えれば分かる事実を知り、とても興味が出てきました。宇宙創造の瞬間の重力波がとらえられるのも時間の問題のような気がしました。(50代)
  • 佐藤先生の「おもしろいんだよ!」という想いがヒシヒシと伝わってきて、それだけで楽しかったです。学校などではそう経験できない、人と人の学び合いを実感しました。(30代)
  • 宇宙では遠くを見ると過去の世界が見えてくる――という言葉に強く引き込まれ、太古からの謎である宇宙の誕生について近年の解明が進む流れに心が躍りました。私たちはブラフマーの奏でる宇宙創成の音色を聴く(見る)ことができるでしょうか。希望に満ちた講演会でした。(40代)

〈まなびのカード〉

当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。

  • 2019.8/8(木)

知の再武装の時代に向けて

 データに基づく世界との比較や歴史的推移から見えてくる、日本の置かれる現状や現在の日本産業の埋没感の背後にあるものについて、参加者とともに考えを巡らせ、寺島先生のご著書『ジェトントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く』において展開する問題意識を踏まえ、これからの社会を生きるための「知の再武装とは何か」「なぜ必要か?」等についてお話しいただきました。
また、九段下に構える寺島文庫や、保有する貴重な書籍や文献、写真等について、数々のエピソードをご紹介いただく場面もあり、大変濃密な時間となりました。

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〈参加者の声〉
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  • ジェロントロジーという言葉の紹介があり、これからの高齢化社会を乗り越えるためには、定年退職した高齢者の潜在能力を大いに活用することの重要性に言及していたのが印象的でした。知の再武装については、個人的に日本人はもっと近現代史を学ぶ必要があると感じました。知的好奇心が喚起させられました。(30代)
  • 生涯学習は大切だ。そのことに異論を唱える人はいないだろう。でも、どうしてそれが大切なのか。それをはっきりと説明できる人がどれだけいるだろう。
    日本のGDPシェア率、IT革命と工業生産力モデル。様々な視点とデータから語る寺島先生の講演は、危機感すら伴っていた。今ならはっきり言える。生涯学習は必要だ。(30代)
  • 現代日本(人)の実態へのご指摘に、自分自身が保守的になっていることに気付きました。あらゆる情報、事象にアンテナを張り、日本の底上げに少しでも役立てたらと思います。(40代)

〈まなびのカード〉

当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。

  • 2019.10/14(祝)

荒俣流愛書のススメ!~古書の魅力と収集の愉しみ~

日本の書籍出版・流通史を辿ることに始まり、愛書家たちが「本を収集する」ことに見出した愉しみ、あるいは出版者たちの胸に滾った「本を届ける」ことへの情熱を、古今東西次々と繰り出されるエピソードとともにお話いただきました。
「書物」こそが持つリアリティ―対峙した人を驚嘆させる実体の重みや迫力をいかに伝え、さらには本をその手に入れるということへの悦びをいかに後の時代へ繋いでゆくか。私たちも身の引き締まる思いで熱いメッセージを受け取りました。「ビブリオマニア」荒俣先生ならではのエピソードには、参加者の皆さまから感嘆の声、時に笑いも起こりながらの、あっという間の90分。荒俣先生の書物に向ける深い愛情を垣間見た時間となりました。

影響を受けた「私の3冊」
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〈参加者の声〉
※ご本人の許可を得て掲載しております

  • 荒俣先生は憧れの方ですので、講演会に参加できるだけでも大変嬉しかったです。「古書」とのことでしたが、「希少本」のお話で、スケールが大きい。話に出てくるお名前も坪内逍遥からナポレオン…と多岐に渡り、ついてゆけませんでした。それが、また楽しかったです。(40代)
  • 「情報としての本はイルカのように疾く行きわたるべし、しかしひとたび人の手に渡ったら、錨のようにじっくりと読まれるものであるべし」この仕事ではある意味「馴染み」のアルドゥスのプリンターズ・マークにそのような意味があったと初めて知りました。愛書家、荒俣宏先生の核に触れたような思いです。(30代)
  • 荒俣先生の講演会に参加したのは2回目でしたが、古今東西の著名な書物について荒俣先生独自の視点で解説をして下さり、書物を収集し、書物を味わうことの重要性や醍醐味などが感じられる講演会でした。また、荒俣先生は妖怪の専門家でもあるので、次回の講演会ではそうした分野に関するお話も聴きたいです。

〈まなびのカード〉

当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。